html作成機能と作成前の検査 

投稿者: | 2023年6月13日

htmlファイルを作成するときの画像の扱い

画像の状態 html変換処理 
リンク形式 リンク情報に基づきimgタグに指定するファイル名(src)を設定する。 
画像ファイルの存在確認はしない。画像ファイルが存在しないまま出願ソフトにかけると、出願ソフト側でエラーになるので、画像ファイルが無いまま出願されることはない。 
単なる埋め込み画像 その画像の直前にある要素名に基づきファイル名を決めてimgタグのsrcを設定する。 
要素名からファイル名を一意に決定するのではなく、要素名から特定の文字列(キー)を決定し、キーを含むファイルを探索することで決定する。 
 
例えば、 
【図1】なら、キーとして「001」と「図1」を決定し、これらのキーを含む画像ファイルがdoc文書と同一のフォルダから探索し、見つかったファイルをsrcに指定する。 
この仕組みにより、画像ファイルの拡張子は、gif,jpg,png,bmpのいずれでも良い。 
AA-0001図1.gifの様に、画像ファイル名にケース番号を付加しても良い。 
「001」の場合は前方一致とする 
要素名があり画像がない 【化数表】についてはimgタグを生成しない→出願ソフトで弾かれる 
【図】については、要素名に基づきimgタグを生成する 

意図しない画像がリンクされるメカニズム

<初稿時>

<図面を追加>

安全な方法

karuのhtml変換では、リンク形式で埋め込まれた画像については、リンク情報に基づいてimgタグを作成し、リンク無し画像については直前の要素名に基づいてimgタグを作成します。
この特徴を知ったうえで、明細書の特徴に応じた操作をすることで、安全にhtmlを作成できます。

<方法1>

画像が挿入されるのが図面のみの明細書の場合、明細書の本文中に含まれる画像が少ない場合
化学系の明細書などの、化学式や表が多く、追加、削除、修正が多い場合は、方法2か3を採用することをおすすめします。

リンクを解除 → html変換する
画像一覧で、全ての要素が「未リンク画像」であれば、html作成時に要素名に基づき、imgタグが生成されます。

※要素名と画像ファイル名とを必ず一致させること

<方法2>

明細書にも画像が挿入されている明細書の場合

書類名図面を全削除して、作り直す。

明細書の本文中に画像要素を含む場合など、リンクを残しておきたい場合は、
この方法で書類名図面を作り直すことができます。

画像一覧を参照すると、ファイル名毎にどの要素で使われているかを確認できます。

<方法3>

画像ファイルが多く、「要素名と画像ファイル名を一致させる」ために、多くのファイル名を変更する必要がある場合

ファイル名の変更が非常に多い場合、ファイル名の変更にかかる労力や、変更ミスなどのリスクが生じます。
その場合は、「要素名とファイル名を一致させる運用」を一時的にやめ、追加図面を適当なファイル名にして、リンク形式で挿入することを検討してください。


 ※要素名とファイル名とが一致しなくなりますが、画像の追加により生じる作業は、少なくて済みます。
画像一覧を参照すると、要素名とファイル名とが一致していない組み合わせがマークされています。この組み合わせについて、意図した画像であるか確認してください。

html変換時の処理

html変換ボタンを押すと、変換対象が、出願書類か出願書類以外かを判断します。
出願書類であれば、主に画像にかかわる箇所のチェックをおこないhtmlに変換します。
出願書類以外であれば、文書全体をhtmlに変換します。
※出願書類と判断する条件:願書、特許請求の範囲、明細書、要約書を含む

警告機能

出願書類と判断した場合、html変換前に下記の検査をします。問題が見つかった場合は警告します。
警告はしますが、html変換を中止する機能ではありません。

リンク形式とリンク無し形式の画像が混在している場合に警告するリンク形式とリンク無し形式の画像が混在している場合は、イレギュラーな状態として考えられるので警告します。
例えば、システムやメカ系の明細書の場合、画像はリンク無しの形式になっているはずだが、何らかの理由でリンク形式で挿入された画像が含まれていると警告される。
リンク形式で画像が挿入されている明細書であって、要素名とファイル名とが一致していない場合に警告する要素名とファイル名とが一致していない場合は、画像が追加されたことによるものなので、意図した画像であることを注意して確認する必要がある。
エラーを指摘する目的ではなく、注意を促すことを目的とする警告。
【化数表】の要素は記載されているが、直後に画像が挿入されていないときに警告するKARUは、【化数表】の要素名の直後にリンク無し形式の画像が挿入されている場合に、要素名に基づいてimgタグを生成しますが、画像が無いとimgタグを生成しません。
imgタグがないhtmlが生成されますが、出願ソフトに取り込んだ時点でエラーになるので、画像無しで出願されることはありません。
明細書中の図にかかわる記載と、「図面の簡単な説明」にある図が一致していない場合に警告する明細書中に図の説明はあるのに、「図面の簡単な説明」にその図が記載されていない場合に警告します。
「図面の簡単な説明」にあるのに、書類名図面に対応する図が無い場合に警告する「図面の簡単な説明」に記載があるのに、図面が無い場合に警告します。